オリジナルBL小説{双子インフルエンサーは今日も百万イイね!}#3
お疲れ様です。m(__)m
閲覧ありがとうございます。
つらつら書いていきます。
「そこ!お互いに吞まれない!」
パンパンと手を叩かれて曲が止まる。えーとこれで何回目?俺とさーちゃんは先生の顔を見つめた。そう、この人は俺たちの叔母さんだ。ダンスの講師をしていて、振り付けも担当しているバリバリのキャリアウーマンである。はっきり言って怖い。
「奏は爽のこと見過ぎだし、爽も奏に合わせすぎ。あんた達自分の振り付け覚えてないの?」
さーちゃんが口を尖らせる。
「だっていつも二人で同じ振り付けだったし急に個性出せって言われても」
叔母さんはため息を吐いた。
「あんたたちは一人の人間なの。自分の力で立てなくてどうするの」
叔母さんの言う事は最もだ。
「じゃあどうすればいいの?」
むすーとさーちゃんが頬を膨らませる。こういう風に言えるさーちゃんはすごいな。
「爽、そうね。二人共キャンプに行きなさい」
それはまた急ですね?俺たちが戸惑っている間に、叔母さんがテキパキと電話をあちこちにかけ始めた。まさか本当にキャンプに行くの?
「15時に新宿発よ。準備して行ってきなさい。姉さんにはもう言ってあるから」
俺とさーちゃんは顔を見合わせた。
「ほらとっととする」
叔母さんに急かされるまま俺たちは慌てて自宅に戻ったのだった。
キャンプ場に向かうバスに乗り込んで俺たちは不安でじっとしていた。
「ねえ、さーちゃん、大丈夫かな?」
「問題は飯だよな。コンビニすらなさそうだ」
「やっば」
#3日目
2020.09.25
ブログを始めてもう三日目。SNSにも書いたけど、俺たち今、山の中にあるキャンプ場にいるよ。すごく涼しくてびっくりしていたら管理人さんが毛布を貸してくれた。
ぬくぬくで気持ちいい。さーちゃんはもう寝てるw
今日はスマートフォンで更新しているからうまくいってるかな?
俺たち今日はダンスレッスンだったんだよね。上手く行かなかった。悔しいけど俺たちは諦めないよ。あ、キャンプの話もしておかないとね。
キャンプ場のHPのURLも概要欄に載せておくから参考になればいいな。
とりあえず俺たちはキャンプなんて小学校で行った以来だったし、ご飯の準備も何もしていなかった。やばいw
でも今はキャンプの道具を貸してくれるところもあるんだって。
いわゆるグランピングってやつ。叔母さんが全部手配してくれていた。今度お礼をしないとね。
夕飯を食べながら二人で俺たちのそれぞれの個性って何だろうねって話し合った。
さーちゃんが言うには俺はめちゃくちゃ慎重派らしい。そうなんだってなった。
お互いのことを分かり合うのも大事だし、自分のことももっと知っていけたらいいな。
みんな、おやすみ。
***
SUZURIもやっています。
ランキングに参加しています。
よろしければぽちっとお願いいたします。
m(__)m