オリジナルBL小説{双子インフルエンサーは今日も百万イイね!}#1
お疲れ様です。m(__)m
閲覧ありがとうございます。
新しいお話が始まりました。(^▽^)/
良ければ読んでみてください。
長いですw
「双子インフルエンサーは今日も百万いいね!」
#一日目
「さーちゃん、笑って」
「可愛く撮ってね」
俺たちは今日も二人で動画を撮っている。兄貴のさーちゃんが笑う。
海沿いで見る夕日はものすごく綺麗だった。
ずっとこのままここにいられたら。でもそれは無理なんだ。
俺たちはどんどん老いていく。今のうちに出来る事は全部しないと。
人生は待ってくれない。だから今っていうこの瞬間を俺は大事にしたい。
俺とさーちゃんはアイドルもどきのようなことをして日銭を稼いでいる。
中学生の頃からこうだったし、高校生の時は通信制だったからますますのめりこんだ。
親もかなり協力してくれたしね。
今は二人で細々と暮らしている。つつましい生活も悪くない。収入だって安定しないからいつだってゆらゆらだ。
でも二人だから励まし合ってなんとかやっている。
さーちゃんがいるから俺は生きていけている。
2020.09.23
はじめまして、こんにちは。ここはアクアツインの奏(かなで)と爽(さわ)の公式ブログだよ。みんな、俺のスペックkwskって思ってる?
まって、そんなに慌てないで。
簡単に言うと俺は双子の弟。お兄ちゃんは爽(さわ)っていうかわゆい名前。
おれは「さーちゃん」って呼んでるよ・・・って、もうみんな動画で知ってるよねw
俺たちアクアツインの動画の概要欄にここのブログのURL貼っているし、そこから来てくれる子も多いのかな?すごく嬉しいんだけど、もっと気軽に接してね。
俺たちはみんなと盛り上がりたいからね。
今日はさーちゃんと海沿いをお散歩しに行ったんだよ。潮風が気持ちよかったな。
ああ、そうそう俺のスペックだよね。
俺は奏。双子の弟。さーちゃんは髪の毛を縛ってるから気を付けてみれば遠目からでも判別可能だよ。今度俺たちがライブに呼ばれたんだ。すごいでしょ。チケットを買ってくれたら嬉しいな。良ければ褒めてね。俺とさーちゃんの身長は170あるかないか。
さーちゃんと身長のことでよくケンカになるんだよね。
どっちが大きいかってさーちゃんがやたらマウント取って来るんだよ。本当、仕方ない兄を持つと苦労する。でも基本的に仲良しだから安心してね。
じゃあまた明日。
***
「ふう、記事を書くのは意外に疲れるな」
PCを前にして一人ごちたら、さーちゃんが土鍋を持って現れた。
「かなで、今日は鍋だぞ」
「わあい。さーちゃんのご飯大好き」
今日はなんの鍋なんだろうと思ってわくわくしながら見ていたらチゲ鍋だった。
わああ、寒い日はやっぱり辛くて熱いものに限る。今日も海沿いを歩いたから結構体が冷えたもんな。秋って感じで楽しかった。また行こうねってさーちゃんと約束した。
「いただきます」
お豆腐を口に放り込んだらさすがに熱かった。あちちってやってたらさ-ちゃんが俺にスマホを向けている。
「かなでが熱がってるよー」
「ちょwかっこ悪いとこ撮らないでよね」
「いいじゃん、可愛いし」
どうやらさーちゃんは今の動画を人気SNS、オンスタにあげたらしい。すぐ反応がくるな。
俺たちがネットに動画を上げたいと思ったきっかけはゲームの実況動画を観てからだ。そこでみんなでコメントを観ながらわいわいするのがすごく楽しかった。それはさーちゃんもそうだろう。二人でお年玉をはたいて買ったのは当時の最新のカメラとマイクだった。他に動画編集ソフトや、照明やら機材いろいろ。顔を出すのは不安だったけどマスクをすればそれなりにごまかせるのではと思ったけどすぐばれてマスクはやめた。
「明日はさーちゃんがブログ書いてよね」
「えーめんど」
「こら」
「はあい」
さーちゃんはにししと笑うのだった。もう油断も隙もない。
つづく
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