お疲れ様です。m(__)m
閲覧ありがとうございます。
まだまだ続いている。(`・ω・´)
長くてすみませんw
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
楽しんで頂けたら幸いです。
次作も考えているけど、まだまだですねえw
しかも闇が深そうなのがw
#4
その日の夕餉は分厚いステーキでソータは喜んで食べた。メイド服から元の服に着替え直している。大事な制服に食べこぼしを付けるわけにはいかない。
「ねえリューイ。なんで僕は閉じ込められていたの?」
ずっと気になっていたことだ。リューイは食べる手を止める。
「君の瞳だ」
「え?」
自分の瞳が普通じゃないのは、鏡を見てからなんとなく察していた。普通の人は両目とも同じ色である。だが自分は違うのだ。淡い紫と、射抜くような金。ソータは自分が普通ではないと知って悲しくなった。鏡を見てから余計にそう思う。
「君の瞳には呪いが掛かっている。世界を陥れるものだ」
「そんな・・」
まるでファンタジー小説のような展開にソータは驚いた。だから自分は閉じ込められていたのだろうか。
「いや、全て噓なんだがな」
リューイの言葉にホッとするソータである。やはりここは現実世界なのだ。ドラゴンも魔王もいない。
「君の母君は生まれたばかりの君を見て嫉妬したらしい。そこで君を閉じ込めることを計画した。君には呪いが掛かっていると言ってね」
「それはそれでショックなんだけど」
「そうだろうな」
リューイも苦笑いする。
「だが安心するといい。君の母君はもう亡くなっている。君を閉じ込めた罰が当たったんだ」
「父さんは?」
リューイは首を横に振った。
「父君ももういない」
「じゃあ僕、ひとりぼっちなんだ」
天涯孤独という言葉がずっしりとソータにのしかかる。
「いや、君には兄君がいる」
「兄さん?本当?」
リューイは頷いた。
「兄君はここから更に南にある区域で公爵をしている。君のような弟がいるとは知らないんだ。また機会があれば会いに行くと良い。そして私は君を預かった身だ。君の父君とはずっと懇意にしていてね。父君が今日の明け方、病気で亡くなった。だから私は君を引き取ることが出来たんだ」
「そう・・・だったんだ」
あまりにもドラマチックすぎてだんだんくらくらしてきたソータである。自分が今まで読んできた小説の百倍くらいには衝撃的だった。リューイは笑う。
「ソータ、君はこれからどうなりたい?」
ソータは答えられなかった。分からなかったとも言える。自分の人生という歯車はようやく回り始めたのだ。
SUZURIもやっています。
ランキングに参加しています。
よろしければぽちっとお願いいたします。
m(__)m