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{連載#2イケメン猫様ズに溺愛されています}雑談

お疲れ様です。m(__)m

閲覧ありがとうございます。

連載第二回目です。{この作品は有料ではありません}

温かい目で見てやってください。

4回でおさまらなかったらすみません。

 

 

 

 

講義を終えた俺は家に帰って来ている。マオとレオは猫の姿だった。二人が寄って来て俺の足に体を摺りつけて来る。

 

「レオ、マオ、いい子にしてた?」

 

二人が人間の姿になる。マオがぎゅううと俺に抱き着いてきた。マオはとびきり甘えん坊さんみたいだ。

 

「しょうや、一緒に遊んで。僕たち、ちゃんといい子にしてたよ」

 

「抜かりなくやったはずだ」

 

二人の言葉に、俺はホッとした。まさか捨て猫が人間の姿になれるなんてなあ。誰も想像できないだろう。大学の帰り道、俺は猫用のミルクやフードを買って来ている。人間の姿の二人は人間の食事でも問題ないみたいだけど一応だ。

そんな時だった。玄関から音がする。兄さんが帰って来たんだ。

 

翔也?お友達か?」

 

ニコニコしながら兄さんが言う。だったら良かったんだけどね。

俺は兄さんに信じてもらえないかもと前置きして兄さんに事情を話した。

 

「そんなことが・・・」

 

兄さんは俺に最高に甘い。俺の言う事は大抵信じてくれる。

 

「レオにマオだったな。俺は翔也の兄だ。悟っていう」

 

「さとる、よろしくね。でもしょうやは僕のだよ」

 

急に何を言い出すんだ、マオは。俺は慌てた。兄さんの目に剣呑な光が宿る。

兄さんは俺をめちゃくちゃ好きでいてくれている。嬉しいけど相手は子猫だしさすがに本気にしないよね?

 

翔也はお前みたいな子猫には渡さない」

 

「に、兄さん、マオは小さいから分かってないだけで」

 

「ちゃんとわかってるもん」

 

ぎゅむっとマオが俺に抱き着いて来る。

 

「俺だって翔也が好きだ」

 

わああ、レオまで何言ってんの?兄さんはため息をついた。

 

「決めるのは翔也だ」

 

兄さんの言葉に二人はその通りだと頷いたのである。

 

***

俺は夕飯を作っていた。レオとマオはなんだかんだ言いつつも、もともとは猫のせいか兄さんにもすっかり懐いている。ねずみのおもちゃで遊んでもらって嬉しそうだ。

さっきまでの険悪なムードには耐え切れそうになかったからホッとしている。

今日はビーフシチューだ。ことこと煮込んでいる。

 

「兄さん、もうすぐ夕飯だからね。レオ、マオ、ご飯だよ」

 

俺は器にミルクを入れて床の上に置いた。二人が飛ぶように駆けてくる。こ

ういうとこだけ見れば可愛い子猫なんだけどな。

俺はビーフシチューを器に盛りつけた。うん、美味しくできたはずだ。

 

「お、美味そうだな」

 

兄さんが嬉しそうに言ってくれて俺も嬉しい。二人でいただきますをして食べ始める。

スライスしたバゲットビーフシチューをつけて食べるとまた美味い。

猫ズも夢中になってご飯を食べている。

ちょっと平和になったかな?

そう思っていたのも束の間、マオが人間の姿になる。

 

「しょうや、それなあに?」

 

テーブルにマオが身を乗り出してきた。

マオが気になっていたのはビーフシチューだ。

お肉が入っていたからだろう。

 

「ちょっと食べる?」

 

「食べる!人間の食べ物美味しいもん」

 

「俺も欲しい」

 

ビーフシチューを猫に食べさせるなんて本当ならいけないんだけど、今のマオとレオは人間だし、大丈夫だろう。

 

「うんまあい」

 

「美味いな」

 

二人はぺろりと平らげた。

そして猫の姿に戻る。ごろりとお腹をこちらに向けて眠り始めた。

ふかふかしていそうだ。猫吸い出来るかな?

 

「マイペースな奴らだな」

 

兄さんが呆れたように言う。まあ猫だからなあ。

 

つづく

 

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