{連載#3イケメン猫様ズに溺愛されています}オリジナルBL小説
お疲れ様です。m(__)m
閲覧ありがとうございます。
連載第三回です。お手柔らかにお願いします。
転
「しょうや、どこにいくの?」
ある日の夕方、スーパーに買い物に行こうとしていたら、マオが声を掛けて来た。
レオもやってくる。
「僕もしょうやのお手伝いする!」
「俺も」
俺は心配だった。
「途中で猫の姿にならないように二人共気を付けてね」
「大丈夫だよ!」
「気を付ける」
こうして三人で外を歩いて買い物に行くことになるとは。商店街を歩くと、マオとレオはかなり人目をひいた。まあそうだよな、二人共、そこら辺のアイドルよりはるかに顔いいし。
「ねえいろいろあるね」
マオが目をキラキラさせながら言った。そうか、商店街が珍しいんだな。お店には看板猫もいるところもあるけれど大抵の猫にとっては無縁の場所だもんな。
「なにをするの?」
「お買い物だよ。今日はとんかつだからね」
「ええ、ナニソレ美味しいの?」
「美味しいよ」
俺はさすがに笑ってしまった。マオは本当に無邪気な子だな。
「翔也が作るんだから美味いに決まっている」
「なにさレオってば」
むううとマオがレオに膨れている。ごめん、可愛い。俺はもう笑いをこらえきれなかった。
「しょうや、笑いすぎだからね!」
ぷんぷんとマオが怒っているのも可愛い。
「ああ、おかしい。マオ、コロッケ食べる?」
「美味しいの?」
お肉屋さんで揚げたてのコロッケを二つ買って二人に渡す。
「あちち、これがコロッケ?」
「二人共ここにいてね」
俺は店に入って豚のロース肉を四枚スライスしてもらった。
店から出るとレオはいるけどマオの姿がない。
「レオ!マオは?」
「あ」
大変だ。どこに行ったの?マオ!俺はあちこちを探した。まだそこまで遠いところには行っていないはずだ。どうする?ああ、俺の馬鹿。マオはまだ子猫だぞ。そばに連れていればなんでもなかったのに。
とにかく探さないと。ただあてはない。そうだ、マオならなにかに気を惹かれたのかも。
だとしたら。俺は近くのおもちゃ屋を覗いた。自動ドアがあくと中から賑やかなゲームの電子音がするのだ。
「あ、しょうや!これやりたい」
「マオ!」
マオの笑顔が霞んで見えない。良かった。俺はマオを抱きしめた。
「駄目じゃない。離れちゃ。心配したよ」
「あ、ごめんなさい」
「翔也、すまない。俺も迂闊だった」
俺はしばらく泣いてしまった。マオもレオも困っている。
「しょうや、僕を嫌いになる?」
おろおろと問われて俺は首を横に振った。
「そんなわけないでしょ。でも帰ったらお手伝いしてもらうからね」
「しょうやのお手伝い!する!」
あれ?罰のつもりだったのに喜んでいるな。それは想定外だった。
つづく
・雑談
連載どうなるのか分からないですw
まだ続くかもですw
あまりBLっぽくなくてすみません。
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